NHK・総合テレビ〈全国〉「18:00~、23:00~のニュース」、ラジオ放送〈全国〉で『事件で姉亡くした大学生心のケア専門職資格を取得』の内容で、精神対話士が取り上げられ、大きな感動と反響を呼びました。
【内容】
大阪教育大付属池田小(大阪府池田市)の校内児童殺傷事件で亡くなった本郷優希さん=当時(7)=の妹(19)が、犯罪や災害などで心に傷を負った人たちを支援する民間資格「精神対話士」を取り、東京都内で2日、認定証を受け取った。「つらい経験をしてきた。同じような思いをしている人たちをケアしたい」と意気込んだ。
事件当時は3歳。その後、関東圏の大学に進学し心理学を学んでいる。母の由美子さん(51)が平成17年に精神対話士となり、東京電力福島第1原発事故の避難者らに寄り添う姿に触発され、昨年9月から勉強を開始。必要なリポートを提出し、面接試験に合格した。
認定式では「多くの方と苦悩を分かち合いたい」と抱負を述べた。同席した由美子さんは「幼いころから『優希の妹』と言われ、大変な重荷を背負ってきた」と振り返り、「自身の苦悩を生きる力に変え、人を支える仕事を始める。誇らしく思う」と話した。
13年6月8日に起きた事件では、優希さんら1、2年生8人が亡くなり、教職員を含む15人が重軽傷を負った。精神対話士は全国に約千人。学校や福祉施設などで対話を通じたケアを実践している。